
• クォーラム・ディスクには 1 つのボートを割り当てることも,ボートを
まったく割り当てないこともできます。 通常は,クォーラム・ディスク
に常に 1 つのボートを割り当てる必要があります。 クォーラム・ディス
クへのボートの割り当てを行わないことで単一機器の故障の原因となる
1 メンバ・クラスタなど,特定のテスト用または一時的な構成では,既
存のクォーラム・ディスクにボートを割り当てないこともあります。
• クォーラム・ディスク上で LSM (Logical Storage Manager) は使えま
せん。
1.4 汎用 2 ノード・クラスタ
ここでは,最小のディスク・レイアウトである 4 つのディスクで構成された汎
用の 2 ノード・クラスタについて説明します。 ただし,高可用性アプリケー
ションを利用するには,ディスクの追加が必要になる場合もあります。 以降
に説明する構成では,PCI (peripheral component interconnect) SCSI バス・
アダプタの種類は重要ではありません。 また,Y ケーブル,トライリンク・
コネクタ,終端,UltraSCSI ハブの使用,Fibre Channel の使用など,SCSI
バスのケーブル接続に関連する事項は重要ですが,ここでは考慮しません。
図 1–1 に,以下の最小ディスク数で構成された汎用 2 ノード・クラスタを
示します。
• Tru64 UNIX ディスク
• クラスタ単位のルート (/),/usr,および /var
• メンバ 1 のブート・ディスク
• メンバ 2 のブート・ディスク
最小構成のクラスタにはクォーラム・ディスクがないため,可用性が低下す
る場合があります。 図からわかるように,メンバ・システムが 2 つだけの場
合は,クォーラムに達し,クラスタを形成するためには両方のシステムが稼
働する必要があります。 1 つのシステムしか稼働していない場合には,クラ
スタが形成される前に,2 番目のシステムのブートを待つループ状態に陥り
ます。 1 つのシステムがクラッシュすると,クラスタは失われます。
1–6 概要
Komentarze do niniejszej Instrukcji