
ファイル・システム用の a パーティション,スワップ用の b パーティショ
ン,クラスタ状態情報用の h パーティションを作成します。 /usr および
/var ファイル・システムはメンバのブート・ディスク上には存在しません。
メンバ・ブート・ディスクには,クラスタ単位のルート (/),/usr,/var
ファイル・システムのいずれも格納することはできません。 また,メンバ・
ブート・ディスクはクォーラム・ディスクとして使用することもできませ
ん。 ただし,メンバ・ディスクには,上記の 3 つの必須パーティション以
外のパーティションも作成できます。 スワップ・パーティションはメン
バ・ブート・ディスクから移動できます。 詳細については,『クラスタ管
理ガイド』を参照してください。
1.3.1.4 クォーラム・ディスク
クォーラム・ディスクを使用すると,2 つのメンバからなるクラスタの可用性
を高めることができます。 このディスクの h パーティションには,クラスタ
状態情報とクォーラム情報が格納されます。 クォーラム・ディスクの使用方
法と用途の詳細については,『クラスタ管理ガイド』を参照してください。
クォーラム・ディスクの使用に関しては以下の制約事項があります。
• 1 つのクラスタに設定できるクォーラム・ディスクは 1 つだけです。
• クォーラム・ディスクは,全クラスタ・メンバが直接接続される共用バ
ス上につなぐ必要があります。 そうしなければ,クォーラム・ディスク
に直接接続されていないメンバが,直接接続されているメンバの前の
クォーラムを失うことがあります。
• クォーラム・ディスクにはどんなデータも格納しないでください。 既存
のデータは,クォーラム・ディスクの初期化時に clu_quorum コマンド
によって上書きされます。 実行中のクラスタからクォーラム・ディスク
に書き込まれたデータ (ファイル・システム・メタデータ) の整合性は,
メンバの障害間にわたっては保証されません。
したがって,メンバ・ブート・ディスクおよびクラスタ単位のルート
(/) が格納されているディスクは,クォーラム・ディスクとして使用で
きません。
• クォーラム・ディスクは小さなディスクでかまいません。 クラスタ・
サブシステムが使用するクォーラム・ディスク・スペースは 1MB
だけです。
概要 1–5
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