
コンソールは,ブートまたはダンプする前にデバイスが決定されていて,そ
れらの各デバイスに有効な Fibre Channel 接続が行われている必要があり
ます。 たとえば,HSG80 コントローラに接続されたストレージ・ユニッ
ト D1 からブートするには,AlphaServer コンソールでは,ストレージ・ユ
ニットを識別する dga133.1002.0.1.0 のようなデバイス名が必要となりま
す。 さらに,dga133.1002.0.1.0 には有効な Fibre Channel 接続経由で
到達可能であることが必要です。
この節では,次の作業の実行方法について説明します。
• インストールの前に以下の作業を行ってください。
a. HSG80 ストレージセットの構成 — 本書の例では,Fibre Channel
ストレージに Tru64 UNIX および TruCluster Server をインストー
ルするためにストレージセットを構成しています。 必要に応じてス
トレージの構成を変更してください ( 6.9.1.1 項)。
b. 各ストレージ・ユニットに対するユーザ定義識別子 (UDID) の設定
— Tru64 UNIX ではこの識別子を直接使用しませんが,後述の手順
にある wwidmgr -quickset コマンドへの入力として UDID を使
用します ( 6.9.1.2 項)。
c. wwidmgr -quickset コマンドへの入力に UDID を使用したデバイ
ス・ユニット番号の設定 — デバイス・ユニット番号はデバイス名の
サブセットです (show device コマンドで表示されます)。 たとえ
ば,デバイス名が DKA100.1001.0.1.0 の場合,デバイス・ユニッ
ト番号は 100 (DKA100) になります。 Fibre Channel のワールドワ
イド名 (ワールドワイド ID または WWID とも呼ばれる) は 64 ビッ
トと非常に長いので,デバイス・ユニット番号として使用できませ
ん。 したがって,Fibre Channel のワールドワイド名の別名となる
デバイス・ユニット番号を設定します ( 6.9.1.3 項)。
d. 使用可能な Fibre Channel ブート・デバイスの表示 — デバイス・
ユニット番号を設定する際,wwidn および Nn コンソール環境変
数も設定します。 これらの変数は,コンソールからどの Fibre
channel デバイスにアクセスするか,そしてどの HSG80 ポートを
使ってデバイスにアクセスするかを示します。 wwidn 変数では,
show dev コマンドで表示されるデバイス (ブート用またはダンプ
用) も示します ( 6.9.1.4 項)。
Fibre Channel ストレージの使用 6–61
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